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 ■ 雪の後 (929) 2012.01.26


 きのうの午後、丘の上で腐葉土を掻き集めている時に、
 雪が降り出した。
 雪は瞬く間に村中を包み込んだ。
 放り出されたカブトムシの幼虫の脚がもがいていた。
 そこにも雪が降り積もった。

 雪は無音を重ね降り積もった。
 丘の上からは、谷間の景の三分の二は空だ。
 空と集落、
 それをただ雪が繋いだ。
 カブトムシは死ぬだろう。
 
 今日は、震災の三日前に港の寺に植えた桜の手入れに行った。
 枯れた枝を下ろし、根鉢を掘って肥料をやった。
 根腐れしているかと思ったが、細根が出ていた。
 か細い根の一本一本が、あれからの月日だった。
 海が光っていた。
 
 またあちこちで道路の補修工事が始まった。
 いつだったか片腕の土工を見たことがある。
 誰よりも機敏に動き、片手で上手にスコップを使っていた。
 それは路上の舞踏のようだった。
 
 年明け一気に仕事が薄くなった。
 毎日薪割りや片付けをしている。
 夏に伐採したミズナラの木を割ると、
 シロスジカミキリの成虫がたくさん出てきた。
 さんざん食い荒らして、結局外へ出ないまま、
 エイリアンのように眠っている。




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