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 ■ 四倉風景(918) 2011.10.06

 


 (はさ架けの稲田に咲き遅れの彼岸花)
 
 漁師町で高い木にかじりついていると
 足下を 狂ったおばさんが行き来する

 狂った人はいつもひとりだ
 世界中に自分が満ちて
 見たこともない津波が押し寄せている

 秋は不安が形象する
 すすきの穂が はらりと開いたのは
 虚無がひとつ そこでほどけたからだ
 
 柿の実が ほとりと落ちたのは
 宇宙があまりにたくさんだからだ
 
 色は移ろい 時は重ねられる
 いまなすべきことを ただ成し遂げよ
 そして生き続けよ

 この町にも津波は襲い
 たくさんの時間を消し変えた
 
 残されたひとびとはやさしくなり
 それぞれの物語を抱きしめた

 生きることが あまりに辛いのは
 あなたが悪いからではない
 
 人間はどこから来て どこへゆくのか
 だれも分からない
 
 狂ったおばさんは何度も膨らむ津波を抱えて
 どこから来て どこへゆくのだろう
 

CIMG6521 (640x480)
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