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 ■ 春蘭(910) 2011.05.11

 
 雨の雑木林で下草を採る。
 落葉が堆積したところに春蘭がある。
 林内には雨が落ちない。
 雨は林の外側を糸のように降る。
 ここは不思議に明るい。
 
 世界は痩せてしまった。
 嫌な言説ばかりが大手を振っている。
 人間を世界を単純に薄っぺらくした言葉。
 現場から遠く離れたものほどよく喋る。
 
 雨脚が強くなると田の蛙たちの声が多くなる。
 ある日いっせいに男たちが野に出、畦を塗り、水が引かれた。
 それは豊かな言葉だった。
 
 今日で震災から2ヶ月。
 いまだ避難している人が福島県でおよそ10万人。
 気むずかしげな爺様が、テレビで、
 行方不明の身内を早く捜してやってくれ、と泣いていた。
 
 グーグルアースで、津波に洗われた故郷をみる。
 画像に表される土地の名。
 
 雫(しどけ)、大甕(おおみか)、萱浜(かやはま)、渋佐(しぶさ)、
 それぞれの土地には氏神があった。
 村の辻には石仏があった。
 
 それらがことごとく、津波に流され、放射線を浴びた。
 爺さんが、婆さんが、嫁が旦那が、孫が、子がなくなった。
 

 
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