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 ■ 移行(902) 2010.10.30


 ヒッヒッ、とジョウビタキが鳴くようになり、モズがキーィキーィと空を裂く。
 アケビの実が割れ、萩も色づいた。
 雨ごとに季節は進む。

 霜が降りると、植物とともに、目に見えない生き物たちが眠り、死に絶え、風景は清浄なものとなる。
 移行することによる清浄。

 春までに行きつ戻りつしながら、このプログラムは続くのだろう。
 そうしてまた再生のプログラムに少しずつ移行し、新しいステージが始まる。

 私たちはそのことを感じ、忘れながら年を重ねる。
 気がつけばそんな主体もいつの間にか移行し、もう自分の時間が少ないことを知る。
 祖先たちはそんな風にして墓に入った。
 私たちもそうなる。

 山の上から木々が燃えてくる。
 ケモノたちは巣ごもりし、車道に出て轢き殺される。
 落ちた木の実は食べられ、蓄えられ、忘れられて、また来る春を待つ。

 いま渓流の魚たちは水底に揺らめき、魚の時間を眠っている。
 神様には神様の時間がある。
 私たちの生活の下地のようにいつも流れて、風景を深くしている。


 (ツイッターの手軽さにメルマガ/ブログの方がおろそかになっています。
  ご興味のある方は下記URLを覗いてみてください。
  ほぼ毎日呟いています。

  https://twitter.com/torasuke_neki             )


朝靄1
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