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 ■ 海の上の月 (892) 2009.08.10

 

 海岸沿いに温泉健康センターがあり、回数券を買って、仕事で強ばった
身体をほぐしにゆく。
 露天風呂で夜風に当たっていると、海上に月が出ていることがある。
 月光は朧に、あるいはさやかに、海面に光を垂らしている。
 それが布のように動き、生き物のように見える。
 一体となり、ゆったりと動き、そのまま砕けて砂浜に消える。
 
 妻の母が倒れて、妻は広島に帰り、ずっと病室に寝泊まりしている。
 死を不安がる母の手を握り、子どもをあやすように、娘が付き添っている。
 自分の母親が小鳥のように怯え、震えているのを見つめることとは何だろう。
 たまりかねたように妻は時折泣きながら電話かけてくる。

 昨夜からずっと大雨。
 あらゆる川は濁流となって氾濫している。
 雨はいつ止むとも知れないのに、生殖を急ぐ蝉たちが、雨の葉陰でせわしげに
鳴いている。

 
氾濫00
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