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 ■ キンザザ星 (924) 2011.11.25

   夜の日課の犬の散歩。 冬が近づくのは星空で解る。 大気がそのまま宇宙につながってくる。 ボタ山のグランド。 星が全天に降りかかる。 落葉松の枝を飾って瞬く光。 ここはキンザザ星。 愚か者も生きられる星。  冬になれば、物理とバッハが煌めいてくる。 素数の配列と素粒子間の力学式は近似している。 数学と宇宙構造は同根している。 これはバッハ。 全天にバッハ。  生活の型を日々毎日繰り返す。 愚劣...

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 ■ 仮設 (923) 2011.11.24

 上の山から下りてきた紅葉が、誰かの筆のように染められて、 仕事へ向かう谷道が、日々刻々と音色を変える。 山は引き算を始めた。 見えなかった幹枝が、空に線刻する。 在るものは、もともと虚空との関係。 生きて死に、死んで生きるは時のまぼろし。 それでも確かに美はありうる。 あるいは美でしかあり得ぬ。 こんなに空っぽな筒が、 ときおり音色を洩らす。  駅裏に出来た仮設住宅を訪ねる機縁があった。 工事事...

 ■ トラップ (922) 2011.11.19

   曇天にツワブキの花が光を集めてそこだけが明るい。 散り残った菊花も路傍に体温を残している。 霜が降りたので、木の枝にぶら下げたハチトラップを片付けた。 霜が降りればスズメバチの季節も終わりだ。  9月の活動ぶりは凄かった。 一日7~8匹はトラップに入り込んで休みなく蠢いていた。 黄色と黒。 めいめいが、めいめいの命で助かろうと必死にもがく。 汚い動き。 無駄な動き。 自分の命ばかりが無駄に動...

 ■ 記憶 (921) 2011.11.18

   秋の野に柿の実が、ほっ、ほっ、と灯っている。 朝日を受けて、そこに風景は、じぶんの質点を集めているようだ。  山のひらけたところに、大きなイチョウの木が立っている。 風が走ると、斜めの光のなかを、黄金が散らばる。 風はこのとき、一年で、一番の次元をひらく。  稼ぎに山を下りる道すがら、様々な祝祭をみる。 そこで時は止まる。 生まれた意味も、死ぬ意味も、消滅する意味も止まる。  ときどき轢かれ...

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