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 ■ 芒原 (920) 2011.10.24

  雨の中仕事して帰って濡れた靴下を脱ぐ。 言葉はどこにもない。 白い犬と闇の村を散歩する。 山の端が薄明るいが、星はない、月もない。 iPod で使徒行伝を聞く。 始まりにも終わりにも言葉はあるのか。 闇の山の切れたところに谷川は流れる。 水音。 ゆくものばかりで言葉はない。 むかし描いた絵。 自分ばかりで底がない。 わたしとは、 わたしが入り込めないわたしをやることではないか。 自己史は夢幻のまや...

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 ■ 半月の夜 (919) 2011.10.09

 半月の夜 白い犬と歩きます 金木犀の薫りほのかに 今日はふくろうが鳴きません グランドを回って 選炭場があった坂道に来ると 向こうの山の端が 薄青くたたずんでいます なるほどあの山と山のあいだが谷になって そこにはやはり川が流れているのですね  その川は私の借家の横を流れ 毎日水音をさせています 暑い日にはその川の少し上流の方まで 犬を連れ 川に放してやりました 犬は笑い顔で水に入り 鴨のつがい...

 ■ 四倉風景(918) 2011.10.06

  (はさ架けの稲田に咲き遅れの彼岸花)  漁師町で高い木にかじりついていると 足下を 狂ったおばさんが行き来する 狂った人はいつもひとりだ 世界中に自分が満ちて 見たこともない津波が押し寄せている 秋は不安が形象する すすきの穂が はらりと開いたのは 虚無がひとつ そこでほどけたからだ  柿の実が ほとりと落ちたのは 宇宙があまりにたくさんだからだ  色は移ろい 時は重ねられる いまなすべきこと...

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