TOP > 2011年05月

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■ ヤマボウシとシャクナゲ (911) 2011.05.31

  わたしの家には眠るひとがいるよ。 猫と一緒にいつまでもいつまでも眠っているよ。 わたしはひとりで身支度し、外へ出て行く。 わたしの仕事は土を掘り、木を植えること。 スコップひとつでどんな穴でも掘るよ。 穴を掘ることは好きです。 土にまみれることは好きです。 土は星と時間のかけらです。 わたしは星と時間にまみれます。  きょうは海辺のまちに行ったよ。 家がみんな壊れていたよ。 わたしの作った庭も...

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 ■ 春蘭(910) 2011.05.11

  雨の雑木林で下草を採る。 落葉が堆積したところに春蘭がある。 林内には雨が落ちない。 雨は林の外側を糸のように降る。 ここは不思議に明るい。  世界は痩せてしまった。 嫌な言説ばかりが大手を振っている。 人間を世界を単純に薄っぺらくした言葉。 現場から遠く離れたものほどよく喋る。  雨脚が強くなると田の蛙たちの声が多くなる。 ある日いっせいに男たちが野に出、畦を塗り、水が引かれた。 それは豊か...

 ■ 余白の音(909) 2011.05.01

 五月。 山川がやさしく笑っている。 身を構成する分子のひとつひとつが甦る。 生きるとはこの身を何かが奏鳴してゆくことか。  私たちの真ん中には空洞があり、ときおり笛のように鳴る。 音が聞こえて初めて、私たちは自身を知る。 自分の音色。 生存の感覚。  世界には階層があり、たくさんのレイヤーが覆っている。 一枚の面を縦様に見ると、びっしりと層が積み重なっている。 それぞれの層の余白を埋めるように、...

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